フッ素の効果とは?効果的な使用法は?|茗荷谷けいき歯科医院|茗荷谷の歯医者・歯科|小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

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医療コラム

フッ素の効果とは?効果的な使用法は?|茗荷谷けいき歯科医院|茗荷谷の歯医者・歯科|小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

フッ素の効果とは?効果的な使用法は?

 患者様からフッ素に関するご質問を受けることが多いため、ここでフッ素の解説をさせていただければと思います。

 現在市場に販売されている歯磨剤のほとんどすべてにフッ素(以下F)が含まれています(MFPなどの形で含有されていることが多く、これは唾液と反応するとFが遊離して効果を発揮します)。

1980年代の実験に、プラーク(食べカス)をビーカー内に再現し、それに歯の切片を入れ、食べカスに低濃度のF(0.004から1.004 ppm)を添加して虫歯のでき方を観察した実験があります1)

結果はというと、F濃度が高くなるほどにう窩(虫歯の穴の形成)は少ないという結果でした(通常の市販歯磨剤では現在1450 ppmのFが入っています。この実験の1000倍!)。かなり微量のFでも虫歯予防に効果的であると言えます。

実際、F歯磨剤を使用した直後の唾液やプラーク内でのF濃度は数10 ppmであると言われ、数時間後には0.1 ppm前後まで低下してしまう2)。しかし上記の研究結果は、0.1 ppm前後でもエナメル質脱灰をかなり抑制できることから、日々数回のF歯磨剤の使用により、う蝕予防効果があることが示唆されています。

このことから日々のケアでは私は頻回の歯磨剤の使用を推奨しています。毎回の歯磨きでFが口腔内に入ればそれだけで虫歯抑制につながるからです。

これが皆様の日々の口腔ケアの質向上に繋がれば幸いです!

 

1) Margolis HC, Moreno EC, Murphy BJ. Effect of low levels of fluoride in solution on enamel demineralization in vitro. J Dent Res. 1986; 65: 23-9.

2)Duckworth RM, Morgan SN. Oral fluoride retention after use of fluoride dentifrices. Caries Res. 1991; 25: 123-9.

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