コンポジットレジン修復とは
- 2023年12月20日
- 臨床系
今回は当院で得意としているコンポジットレジン修復治療に関してご紹介いたします。
コンポジットレジンはその名の通りコンポジット(複数のものを合成、組み合わせた)レジンで、レジンとは歯科用の樹脂ということになります。つまり樹脂の中にセラミック粒子の形状の異なるものを組み合わせて作成された材料となります。(下記は株モリタからの出典)
これを歯と強力に接着する歯科用接着剤でくっつけるわけですが、近年この接着力が非常に強力に進化してきており、もともとの歯の組織の結合力と同じかそれ以上という結果が出ています1)。よってうまく充填できれば、天然歯の再現?ということになるのですが、そう簡単ではありません。実験室と同じような環境下でなければ接着力を発揮することができませんし、接着がうまくいっても形が悪く、食べ物が詰まったりする形状では治療したことになりません。これには術者の慣れが必要です。また手間がかかるため、保険診療内では敬遠されがちという実情があります。
当院では初発の虫歯で小さいものであれば、保険内で積極的にコンポジットレジン修復を用いていますが、虫歯が大きい場合や銀歯のやり替えなどは自由診療にて承っております(治療例は当院インスタグラムをご覧ください)。
コンポジットレジン修復は従来の型取り治療と比べ、はるかに歯の切削量が少ないため積極的におすすめしたい治療です。
1) Physical properties of the dentin-enamel junction region I Urabe , S Nakajima, H Sano, J Tagami